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新築を建築する際、工務店orハウスメーカーどちらが良いか?

ハウスメーカー

久賀田 康太

筆者 久賀田 康太

不動産キャリア10年

学生時代はサッカーに打ち込みました。現在はゴルフです。
いかに練習に行かずに平均スコアを80台前半に落ち着くよう、
イメージトレーニングを中心に頑張っています。

目次:
結論を先に述べますと、「どっちもどっち」です。
ちなみに、弊社スタッフの自宅は「工務店」、「ハウスメーカー」とばらばらです。

注文住宅を建てる際には、土地選びやどんな間取り・仕様・住宅性能にするのかを決めると共に、
施工会社の選定が非常に重要になります。

住まいに対する要望や予算などにあわせて、
依頼先を慎重に選ぶことが満足度の高い住宅を建てる上では不可欠といえるでしょう。

そして最適な依頼先を選ぶ際には、施工業者に対する情報収集が欠かせません。
国土交通省住宅局が公表した「令和4年度 住宅市場動向調査報告書」によれば、
全国の注文住宅取得世帯における施工者に関する情報収集方法は「住宅展示場で」が47.2%で最も多く、
次いで「インターネットで」が41.6%で続いています。
弊社のお客様には、ハウスメーカーの探しはじめにお客様から「どのように探せばよいか?」という問い合わせが多数寄せられます。
しかし、展示場にいきなりいくことに抵抗があるお客様が多いです。
「圧力がすごくないですか?」「無理やり購入を勧められそう…」といった具合です。
しかしながら、私は皆様に、まずは雰囲気を感じるために、是非とも展示場に足を運んでいただくよう勧めます。
理由は、設備・家具・照明・クロス等、最新のものにふれていただくべきだと考えているからです。
ビッグモーター程ごりごり営業のハウスメーカーの営業マンさんは、展示場ではとても希少ですので、いろいろ商品の説明、ハウスメーカーの特徴を丁寧に教えてくれます。
「契約するまで帰らせない」という気合の入った営業マンさんはほとんどいませんので、ゆっくり見ていただけます。

ちなみに、ハウスメーカーとは「自前の生産設備を持ち、工業化または建築資材の一部を規格化することによって注文住宅の大量生産を全国規模で展開している会社」のことをいい、
工務店とはハウスメーカーよりも狭い施工エリアで住宅工事を請け負う業者のことを指します。
地域密着ですね。

お客様体験談


●ハウスメーカーで良かった点1:標準仕様の上吊りの引き戸に満足
「標準仕様の建具でも十分に高級感があり、特に上吊りの引き戸は使いやすくて大満足でした」
一般的な引き戸では上下にレールがありますが、上吊り引き戸には下側にレールがないので、溝や段差が生じません。
ハウスメーカーでは建具や建材なども自社で商品開発していることが多いので、特に自分から細かな要望まで伝えなくても、使い勝手の良い商品を採用してもらうことができます。

●ハウスメーカーで良かった点2:相談窓口が一つに集約されている
「注文住宅を建ててから4年後に子供が壁紙を破いてしまったのでコールセンターに相談したら、担当者が近くに来たついでに無料で補修してくれました。
ほかにも、設備や建具などについてわからないことがあった時の相談窓口が一つに集約されているので、自分で取り扱い説明書やホームページなどで調べなくても、とりあえず相談すれば解決してもらえます」
ハウスメーカーでは、アフターメンテナンスの体制や保証制度が整っていることが多く、引き渡し終了後にも電話1本で迅速に対応してもらうことが可能です。
また法で定められた保証期間よりも長期の保証期間を設けている企業が多く、永続性が期待できるハウスメーカーならではのメリットといえます。

●ハウスメーカーで良かった点3:モデルハウスで事前に確認できた
「注文住宅は完成後の様子がわからないことが不安でしたが、各地にモデルハウスがあったため事前に確認することができました。
特に図面ではわからなかった階段の高さも、実際にモデルハウスで確認したら勾配が急すぎたので、事前に設計変更してもらうことができました」
図面だけを見ても、一般の方にはチェックできないことがたくさんあります。
ハウスメーカーには住宅展示場のモデルハウスをはじめ、商品カタログ、施工実例集等のパンフレット、現物見本などが豊富にあるので、住まいの完成形をイメージしやすいというメリットがあります。

●ハウスメーカーで良かった点4:地鎮祭・上棟式の準備が楽だった
「住宅を建てる際には地鎮祭・上棟式の準備や現場近隣への挨拶回り等があるので、工務店で家を建てた友人はその都度仕事を休んで大変そうでした。

地鎮祭や上棟式などの式典の準備や工事着工前の近隣挨拶などは、非常に手間がかかるので建築主にとっては大きな負担になります。

しかし、ハウスメーカーにその全てを任せることが可能です。
地元の工務店でもこのようなサービスに対応してくれることもあるので、不安な方は事前に確認してみるといいでしょう。
反対に、「工務店の方が良かったかな」と思う点もあるそうです。順に見ていきましょう。

●ハウスメーカーで後悔した点1:工務店の方が安い可能性があった
「友人同士でも建築費のことまでは話さないので、価格相場のことまではわかりませんが、やはり地域密着の工務店の方が安い可能性があったと思います」

ハウスメーカーの工事請負代金の総額には、モデルハウスの建設費や維持管理費、広告宣伝費、多数いる営業マンの人件費などがすべて含まれています。
またセミオーダー住宅の場合は、プラン外の変更を希望すると高額な追加変更工事代金がかかってしまうこともあります。
そのためハウスメーカーの方が、総額では割高になってしまう傾向があるといえます。

●ハウスメーカーで後悔した点2:標準仕様が決まっていた
「あらかじめ標準仕様が決まっているので、キッチンとユニットバスを別のメーカーの商品に変更したり、ユニットバスの棚やミラーを取り外したりすることができませんでした。

ハウスメーカーでは備品の量産体制が確立されており、それによって比較的品質の高い住宅設備機器や建材などを安価で供給しています。

したがって注文住宅といっても、使用する住宅設備機器や建材等に制約を受けることがあります。

ハウスメーカーor工務店「メリットとデメリット」を理解しておきましょう。
ハウスメーカーが建てる注文住宅は、工業化と大量生産を行うことで価格を抑えているため、あらかじめより多くの人が好むであろうと思われる仕様を「標準仕様」に設定しています。

したがって、注文住宅とはいっても「標準仕様」から大きく外れてしまうと価格が高額になり、場合によっては対応できなくなってしまうことがあります。

また狭小地や旗竿地などの変形地、高低差が著しい敷地などでは工務店で対応できても、ハウスメーカーの場合には対応が困難で、メリットが発揮できないことが多いので注意が必要です。

弊社では、土地のお探しから工務店・各種ハウスメーカーのご提案をさせていただきます。
家づくりは「第三者」的視点を入れれば、より納得のいく不動産購入を実現できます。
「まだ何も決まっていない」「賃貸のままでいこうかな」「買うとしたらマンション・戸建どっちが良い?」等
新居の探しはじめの段階でもご相談に乗らせていただきます。


この記事の執筆者

このブログの担当者  

久賀田 康太


保有資格:宅地建物取引士

1985年生まれ。

大阪府守口市出身。

関西大学法学部法律学科卒業。

住友不動産販売株式会社にて土地、中古戸建、新築戸建、一棟収益物件、工場、田畑等の売買仲介業務にて実務経験を積む。

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