公簿面積と実測面積が全然違う??の画像

公簿面積と実測面積が全然違う??

体験談

目次:【そんなに違うの?】

    そんなに違うの?


    6年前に取引をさせていただいた件です。

    レインズに載っていた物件を、その当時やりとりしていたお客様へ紹介させていただき、
    購入されることになりました。

    その時の売却担当の仲介会社(確か藤井寺の会社)は、
    現状のままでの取引を望んでいました。
    購入検討者様も、「それで良いですよ」と仰っていましたが、
    さすがに仮測量はしておいた方が良いですよとお伝えし、
    購入検討者様負担で仮測量をしました。

    そもそも、明らかにレインズで出ている土地の面積より、実際は大きく感じました。

    すると、公簿(法務局に備わっている登記の面積)と、
    仮測量の面積の誤差はなんと「100㎡以上」でした。

    この現象の原因は、
    1873年頃の地租改正まで遡ります。

    池田法務局にてヒアリングしたところ、
    その昔、土地の大きさは「自己申告制」だったそうです。
    その申告した土地の大きさから納税する金額を算出していたそうです。

    地租改正の詳細はここでは控えますが、
    明治政府の施策で、税収を確実なものとするために、
    地租改正という施策を実施しようとしましたが、
    世論的に反発が必至だったようで、
    少しでも暴動を起こさせないよう「自己申告制」をとったようです。
    あえて自分の土地を「小さく」申告することにより、
    税金を少なくするよう考えていたようです。
    今も昔も、税金逃れの考え方は変わっていません(汗)

    その当時の大きさのまま、その土地は登記を変更されることなく来たのだなぁと、
    歴史を感じる出来事でした。

    この記事の執筆者

    このブログの担当者  久賀田 康太

    保有資格:宅地建物取引士

    1985年生まれ。

    大阪府守口市出身。

    関西大学法学部法律学科卒業。

    住友不動産販売株式会社にて土地、中古戸建、新築戸建、一棟収益物件、工場、田畑等の売買仲介業務にて実務経験を積む。

    ”体験談”おすすめ記事

    • 不動産売却 成功体験 その①の画像

      不動産売却 成功体験 その①

      体験談

    もっと見る