八十八夜
五月に入りました。こちらのコラムも様々な観点に注目し多方面から気になること、興味を持ったことなどを取り上げていければと思います。
拙い文章でお届けすることになりますが、ご意見等ございましたら何なりとお寄せいただけましたら幸いです。
本日はまずお茶に関するお話です。
日本列島では北海道など北国を除く地方では桜の季節も去り新緑が眩しい季節となりました。
緑といえば新茶を想像される方もいらっしゃると思います。
日本で飲まれているお茶は日本茶、中国茶、紅茶の三種に大別されます。
そこで今日は日本茶の緑茶についてのコラムをお届けします。
いまや世界の多くの国で親しまれている緑茶。
その緑茶=日本茶は桜と同じように毎年三月下旬頃から五月にかけ南の鹿児島地方から京都、静岡へと新茶前線が北上し旬を迎えます。
暖かい地方から収穫される訳は一定の気温と日光が必要な為茶葉の活動がゆっくりになる寒い時期には休眠期となり
その時期にじっくりと蓄えられた旨みと栄養が凝縮された風味となり私たちを楽しませてくれます。
またその年ごとの気候の影響により毎年少しずつ異なるお味に仕上がる魅力もそのまたひとつです。
お味に関しては品種などにより
・しっかりとした飲みごたえ
・上品な風味
・濃厚な甘味
・爽やかな香り 等
また蒸す、炒るなどの製造工程によりさまざまな種類のお味が楽しめます。
深蒸し、玉露、甜茶、茎茶、ほうじ茶、番茶、玄米茶などなど
お好みのお味を見つけて毎年この季節を楽しみにされておられる方もいらっしゃることでしょう。
そして日本茶に含まれる成分が身体にも良い作用があることは皆さまもご存知かと。
最もよく知られているタンニン、カテキンは癌予防、糖尿病改善、コレステロール低下、ダイエット作用、整腸作用、虫歯予防など
様々な効果が立証されています。
またお茶の種類により効能も異なり
・揚げ物など脂が多いお料理にはスッキリとした香味が合う ほうじ茶
・朝のお目覚めに合う お番茶
・二日酔いには お煎茶
・疲れた時、リフレッシュには 玉露
とお好みだけでなく体調に合わせて飲み分けるなどさまざまな飲み方もあります。
そして、その日の気分などで飲みたいお茶が決まれば次はお茶の淹れ方にもさまざまなポイントがあります。
茶器、茶葉の質や量、お湯の温度、注ぎ方等…このあたりを追及していくと鎌倉時代まで遡ってまいりますので
また機会がありましたら追記させていただこうと思います。
最後にお茶を淹れた後に残ったお茶殻の活用法について
・消臭剤に…よく乾燥させて冷蔵庫や靴箱に入れると嫌な臭いが消えます。
・臭み消し…お肉お魚のお料理をした後、お茶殻を揉みながら手洗いをすると臭いや脂っこさが残りません。
・畳に… 色褪せた畳にぬるま湯1リットルに抹茶大匙2杯を溶かしたもので畳を拭くと抹茶の緑が染み込み畳がリフレッシュ。
・植木の肥料として…お茶殻を絞り植物の根元に撒き土を被せると活性します。
4月29日から5月5日までは緑茶週間
また今日5月1日は八十八夜でこの日にお茶を飲むと長生きすると言われています。
日常茶飯事にお茶を飲み健康でありたいと願うこの頃です。
皆さまにとって今日も素敵な一日でありますように。